




カーリースを利用するときに失敗したくないのは当然です。
自分のクルマの使い方で、どのリース会社が良いのか、どのような契約にすればいいのか、とても悩むと思います。
クルマはどこで買っても金額にあまり差がないため、リース会社も同じだろうと考えると、意外な落とし穴にはまることがあります。
ネットで調べてみると、カーリースでの失敗に関する次のようなキーワードが多く見られました。
2. 走行距離に制限があることを知らなかった
3. 事故でクルマが動かなくなったら解約させられた
4. 契約満了後にクルマの買取ができなかった
5. 契約満了で返却するときに費用を請求された
この5つが特に多い例です。
1から4までは契約内容を把握していないために起こる失敗で、5もリース会社によって対応が違うため事前に知っておけば避けられます。
とはいえ、カーリース各社を比較しないと自分に合った契約内容かどうか判断しにくいでしょう。
そこで、当サイト管理人(自称カーリースプランナー)が上記5つの失敗ワードを詳しく解説し、失敗を避けるための具体的なアドバイスをお届けします。さらに、押さえておけば高い確率で失敗を回避できる「3つのポイント」もご紹介します。
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リース期間中には中途解約できない
カーリースでは、中途解約は基本的に認められていません。
それは、契約時点でリース終了時のクルマの価値(残価)を設定し、クルマの価格から残価を差し引いた金額をもとに月々のリース料金を決定しているためです。リース期間中に解約すると残価の計算が大きく変わり、リース会社に損失が生じる恐れがあるため、中途解約はできない仕組みになっています。
中途解約が認められると思われるケース
使えなくなった理由が明確な場合、中途解約が認められるケースもあります。たとえば、以下のような例です。
☆ 海外長期出張などでクルマが使えなくなった場合
☆ 契約者が死亡した場合
☆ 契約者の免許が取り消しになった場合
☆ 事故で全損してしまった場合
☆ 盗難でクルマが見つからない場合
しかし、中途解約の際には「違約金」や「解約手数料」などが発生するため、注意が必要です。
違約金を支払ってでも中途解約する場合
どうしても解約しなければならない場合は、違約金を支払って解約する方法があります。
中途解約金の算出方法は、以下のとおりです。
残っているリース代金+残価-(車検代や税金・自賠責費用)+解約手数料+事務手数料=中途解約金
リース契約書には「途中解約はできない」と明記されていますが、条件付きで認めているリース会社も多いので、解約を検討する際は早めに相談しましょう。万が一に備えて、カーリース対応の車両保険に加入しておくことをおすすめします。
走行距離に制限がある
リースで借りるクルマには、走行距離に制限があります。これは、リース終了後のクルマの価値が走行距離によって変化するためです。
同じ年式・同じ条件のクルマでも、走行距離が少なければ価値は高く、多いほど価値が下がります。そのため、契約時に月々の走行距離を設定するのが一般的です。
制限は500km/月から2,000km/月程度のプランが多く、月々に報告を義務づけられることはほぼありませんが、返却時に超過していると追加費用が発生する場合があります。たとえば、2,000km/月で5年(60カ月)契約なら合計120,000kmが目安です。
それでも足りないほどたくさん乗る方には、「クルマをもらえるリース」がおすすめです。もらえるリースでも名目上の走行距離設定はありますが、契約満了後にクルマを返却しないため、実質的に距離オーバーを気にしなくて済むメリットがあります。
おすすめは、オリックスリースの「いまのりセブン」と「いまのりナイン」です。
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事故でクルマが動かなくなったら解約させられる
交通事故は、加害者でも被害者でも大きな負担がかかるものです。では、カーリースで利用中のクルマが事故に遭った場合はどうなるのでしょうか。
リースのクルマは借り物なので、事故で壊れた場合の修理費は基本的に契約者が負担し、原状回復しなければなりません。もし全損となってクルマが使用不能になれば、中途解約という形になります。違約金が発生することもあるため、契約書をしっかり確認しましょう。
全損してしまったら支払いが発生する?
事故でクルマが全損となり、リース契約を中途解約せざるを得なくなった場合、高額な請求が来る可能性があります。一般的な車両保険ではリース会社からの全額請求をカバーできないことがあるため、「カーリース特約」やリース会社が独自に用意している「カーリース保険」などを検討すると安心です。
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契約満了後にクルマが買取できない
リース契約には「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」の2種類がありますが、この違いによって、契約満了後にクルマを買取できるかどうかが決まります。
クローズドエンド方式では、満了後は「返却」または「再リース」しか選べない場合が多く、クルマを手元に残したいと思っても買い取ることができません。一方、オープンエンド方式であれば買取が可能なケースが多いため、将来的にクルマを手元に残す予定がある方は要確認です。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
カーリースで知っておかなければいけないこと カーリースの契約には「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」がある。 それは契約満了時の残価をいくらにするのかで、支払うリース料金が変わってくる。 ここまでで、わから[…]
契約満了で返却するときに、費用を請求されることがある
契約満了時にクルマを返却した際、追加費用を請求される場合があります。通常の使用でつく細かな傷や汚れは問題ないことが多いですが、目立つ損傷や大きな汚れがある場合は原状回復費用がかかることがあります。
また、オープンエンド方式で残価を高めに設定していた場合、実際のクルマの価値が下落していると、その差額を請求されるリスクがあります。人気車種の相場が契約時の予想より大きく下がった場合など、思わぬ出費になりかねません。
こうしたトラブルを避けるためにも、契約前にオープンエンド方式とクローズドエンド方式の違いをしっかり理解しておきましょう。
失敗を避ける3か条
カーリースで失敗を避けるには、次の3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
◆車両保険を付ける
◆契約のときにオープンエンド方式かクローズドエンド方式かを確認する
カーリースで多く聞かれる失敗談は、契約満了後の費用請求トラブルに関するものです。上記3か条を理解し、事前に確認しておけば、リスクを大幅に低減できます。
クルマがもらえるリースを利用する
「クルマがもらえるリース」を選べば、契約満了後にクルマが自分のものになります。返却の必要がなく、追加費用もかからないため、返却時の査定に神経をとがらせる必要がありません。大切に乗っていれば高値で売却できる可能性もあります。
車両保険を付ける
リース契約中に事故でクルマが全損した場合、高額な違約金を請求される可能性があります。そこで、カーリース専用の保険や、カーリース特約を付帯した車両保険に加入しておくことで、リース解約時の費用を補償してもらえる場合があります。
契約のときにオープンエンド方式かクローズドエンド方式かを確認する
オープンエンド方式とクローズドエンド方式では、契約満了後にクルマを買取できるかどうかが変わります。もし「気に入ったクルマを将来的に買い取りたい」と考えているなら、オープンエンド方式を選んだほうがよいでしょう。契約前に「満了後にクルマを買取できますか?」と必ず確認してください。
カーリースで失敗しないためには
カーリースで失敗しないためには、前述の3か条をしっかり把握し、疑問点はリース会社に遠慮なく問い合わせることが肝心です。しかし、電話で質問することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
・まだ契約を決めていないのに問い合わせるのは気が引ける
・電話だと断りにくいかも
実際には、どのリース会社も見積内容に納得してから契約書に捺印する流れをとっており、しつこい営業をかけられることはほぼありません。納得できなければ、そのまま契約しなければよいだけです。
まずは、候補の車種を決めて見積もりを依頼するところからスタートしましょう。リース会社を比較する際は、以下の記事も参考にしてください。
クルマを買うときに迷うのは、どの車種にしようか? どのグレードにしようか? オプションは何をつけようか? いくらぐらいの予算が必要なのだろう? 支払いはどうしようか? と色々考えなければならない楽しい悩みがあります。 この比較記事を作[…]