【カーリース用の自動車保険】を徹底解説！もしものとき困らない保険の選び方

カーリースのCMで「コミコミ〇○円」のコピーを目にすることがあります。

コミコミなのだからきっと任意保険料も全部含んでの月額金額で、リース金額以外の予算を立てる必要はないのだろうなと思ってしまいますが、どうもそれは違うらしいのです！

保険もコミコミも料金じゃないのなら、保険はどうすればいいのか不安になります。

毎月のリース料金のほかに保険費用も追加する必要があるのなら、いくらぐらいの予算を立てなければいけないのか不安になってきます。

先日、友人の木下君からカーリースの保険についてこんな質問をされました。

「コミコミで月々10,000円」なんて広告を目にすることあるけどあれって保険もすべて含んでの金額なの？

話を聞いてみると、木下くんは「コミコミで〇〇円」のテレビCMをみて「コミコミなら保険もすべて含んでの料金じゃないの？」と質問してきました。

一般的にコミコミといえば、すべて含んでその他のものはいらないと思ってしまいますが、カーリースのコミコミの場合は少し違い任意保険は含んでいないし、車両保険も入っていません。

まぎらわしい表記なので注意が必要です

カーリースを契約して車両を道路上で運行するのなら、任意保険には入っておくことをおすすめします。

自分の身を守るためでもあるのですが、リース会社によっては、車両引き渡しの時に任意保険の証書を確認して未加入の場合車両を引き渡さないというところもあるからです。

自称カーリースプランナーの管理人が、友人の木下君にカーリースの保険について説明した内容をまとめました。

管理人が調査しておすすめしたいのは、カーリース契約前に自動車保険について再度見直していただきたいのと、カーリースでは車両保険が大事だということを確認してください。

導入後に「そんなはずじゃなかった！」と後悔しないためにこのページをご覧ください。

保険の種類を解説

自動車保険には大きく分けて2種類あります。

では、その違いを見てみましょう。

自賠責保険について

自賠責保険とは、自動車の所有者に自動車賠償保険法で加入が義務付けられている保険です。

保障内容は

不幸にも事故の加害者になってしまったとき、自賠責保険の金額で被害者に保障することができるのでしょうか？

死亡・後遺症の高額賠償の例をあげてみます。

出典：保険の窓口インズウェブhttps://www.insweb.co.jp/

高額賠償では、賠償金が3億円を超えています。

ランキング30位までみても、個人で支払うのはムリな金額です。

交通事故民事裁判例に見る人身総損害（死亡・後遺症）高額ランキング30
https://www.insweb.co.jp/car/wp-content/uploads/sites/2/ranking30.pdf
出典：保険の窓口インズウェブhttps://www.insweb.co.jp/

これでわかるように交通事故の賠償額が高額になり自賠責保険だけでは支払いできない額になっています。

任意保険について

自賠責保険で、支払いのできない部分をカバーするのが任意保険です。

任意保険にもいろいろな種類がありますが代表的なものをあげてみます。

対物賠償保険

クルマを運転中、他のクルマや物を壊してしまい損害を与えた場合、その損害を賠償する責任を負ったとき支払われるのが対物賠償保険です。

他人の財産に損害を与えた場合のみ有効で、自分の財産に損害が出ても適応されません。

対人賠償保険

交通事故で、他人にけがを負わせてしまったり、死亡させてしまったときに賠償金を支払う保険です。

交通事故の賠償金が高額になっていて、自賠責保険では不足します。

不足分は、自分で支払うことになり個人では支払いが不可能になることもあります。

そんなときのために、対人賠償保険が必要です。

無保険車損害保険

交通事故の被害者になってしまったとき、加害者が任意保険に入っていないとか補償額が不十分なときに、不足している保険金を受け取れる保険です。

特徴として、補償額が不十分なときだけでなく、当て逃げなどで相手が特定できないときや加害者が飲酒運転などで相手の自動車保険が出ない場合も補償されることです。

車両保険

自分のクルマにかける保険。交通事故・自損事故・いたずら・災害などでクルマに修理が必用になったときに保険金が支払われるのが車両保険です。

車両保険の適応金額は、時価で計算されます。

カーリースで全損事故を起こした場合、契約を解除され違約金も発生します。

一般的な車両保険では、現在のクルマの価値に応じた金額を保証するだけで、リース料金の残額に対応していない保険があり、たとえ車両保険をかけていたとしてもカーリースの解約金や違約金をすべてカバーできないことがあるので注意が必要です。

もし保険に入っていないクルマで事故を起こしたら

カーリースでは、税金・自賠責保険はリース会社が支払うので、心配はないのですが車検の更新案内が来ているのを忘れていたりして車検切れの車両を道路で運行してしまうとこのような罰則規定があります。

罰則規定をみてみると

車検が切れているクルマを運送したとき

無車検運送の罰則規定

保険を契約していないクルマを運送したとき

無保険運送の罰則規定

無車検でさらに無保険のクルマを運送した場合の罰則

違反点数は点数の高い違反のみが適応になり「違反点数6点」になります。

道路交通法施行令　別表第一　備考１-1
https://www.town.shibata.miyagi.jp/reiki_int/reiki_honbun/1810900004150411h.html

懲役や罰金などの刑事罰は刑法の扱いになります。

刑法では、懲役刑は「懲役期間の長いほうの1.5倍と2つの合計の短い方」で罰金は「2つの金額の合計以下」となり、2つ合わせると「1年6か月以下の懲役または80万円以下の罰金刑」になります。

うっかり、車検が切れたクルマを運行すると大変な罰則があります。

無車検・無保険で事故を起こすと、さらに大変なことになります。

不運にもリース車で事故を起こしてしまったら

事故を起こしてしまい、リース車両を壊してしまった場合はどうすればいいのでしょうか？

少し傷がついてしまった場合と、走行することができなくなったときをみてみます。

クルマを運行することはできるが、キズが付いてしまった場合

リース代金の中に修理代は、含まれていません。

クルマにキズをつけてしまった場合は、リース満了の返却のときまでに修理をして原状復帰をする必要があります。

クルマを運行することができず、リース車両を使用することができなくなった場合

この場合は、契約を解除され解約金と違約金を支払わなくてはいけません。

以下の内容の金額が発生します。

事故を起こしたときのために車両保険に加入していれば安心？

カーリースでも任意保険は別途必要なのはわかったけど、任意保険のオプションで車両保険に加入していれば大丈夫でしょうか？

木下くんの「大丈夫でしょうか？」の意味がわかりづらいですが、リース車両で事故を起こして解約をしなければいけないほどの事故の場合、車両保険で全てまかなえるのでしょうか？　という意味だと思います。

車両保険について、知っておきたい注意点をあげてみます。

車両保険について知っておきたい重要ポイント

事故や災害でクルマが壊れたときに、修理をしてくれる車両保険ですが入っていても注意が必要です。

それは、補償の金額です。

カーリースでの解約金と違約金を足したものが車両保険でまかなえればいいのですが、原状はまかなえないことがあります。

車両保険は、クルマの修理をする保険でリース解約時の予想残存価格や解約手数料は含まれないからです。

車両保険の解決方法はあるの？

カーリースでクルマを継続して使用できないような大きな事故を起こした場合、事故で気が滅入っているのに予想残存価格や解約手数料など費用を請求されるのは辛いです。

避ける方法として、カーリース専用保険とカーリース車両費用特約が挙げられます。

カーリース専用保険は、リース会社が商品を作っているものなのでリースでもしものことがあった場合でも安心することができ、一般の任意保険にリース特約としてプラス料金で付帯することができる特約のことです。

どこの保険会社でも取り扱いがあるというわけではないのであなたの現在入っている保険に、リース特約があるのか一度確認することをおすすめします。

カーリースの保険についてまとめると

自賠責保険は、基本リース月額に含まれているので別途用意する必要はありません。

任意保険は、用意したほうが安心できるのとリース会社の中には、車両引き渡しのときに任意保険の加入を証書で確認して、保険未加入なら車両の引き渡しができないリース会社もあります。

不幸にも、事故をおこしてしまったときに、慌てないように任意保険も十分吟味して選んでください。

特に車両保険は、注意が必要で解約金・違約金も支払いができる保険をおすすめします。

リース月額とは別に任意保険をかけておいた方が安心できるってことですね。

木下君のために、おすすめの保険会社を３つ選んでみます。

木下君が現在契約している自動車保険にもカーリース特約があるかもしれないので一度、確認してみたらどうでしょう。

わかりました、確認してみます。

木下君は保険のことについて少しは理解してくれたみたいですが、カーリースの「コミコミ」の言葉の中には何が含まれているのかを確認する必要があります。

保険は自分を守る役目もありますし、車両保険もプラスして検討されることをおすすめします。