【カーリース×保険】コミコミに含まれない理由と契約前に知る落とし穴・具体的対策

カーリースの保険に注意!ポイントは車両保険

– このページはこんな方におすすめ –

◆ カーリースのコミコミは保険までコミコミなの?
◆ 保険は自賠責だけじゃダメですか?
◆ カーリースには車両保険が必要なのですか?
◆ もし、リース車で事故を起こしてしまったら保険はどうなるの?

カーリースのCMで「コミコミ〇〇円」のコピーを目にすることがあります。

コミコミなのだから、きっと任意保険料も全部含んでの月額金額で、リース金額以外の予算を立てる必要はないのだろうと思ってしまいますが、どうもそれは違うようです。

保険がコミコミ料金に含まれていないのなら、保険はどうすればいいのか不安になります。

毎月のリース料金のほかに保険費用も追加する必要があるのなら、いくらぐらいの予算を立てればいいのか心配になる方も多いでしょう。

先日、友人の木下君からカーリースの保険について、このような質問をされました。

木下君
木下君
「コミコミで月々10,000円」なんて広告を目にすることがあるけど、あれって保険もすべて含んでの金額なの?

話を聞いてみると、木下君は「コミコミで〇〇円」のテレビCMを見て、「コミコミなら保険もすべて含んでの料金じゃないの?」と思ったそうです。

一般的にコミコミといえば、すべて含んでいて他に追加費用がないと考えがちですが、カーリースのコミコミには任意保険も車両保険も含まれていません

まぎらわしい表記なので、注意が必要です。

カーリースを契約してクルマを道路上で運行するのなら、任意保険には加入しておくことをおすすめします。

自分の身を守るためでもありますが、リース会社によっては、クルマの引き渡し時に任意保険の証書を確認し、未加入の場合はクルマを引き渡さないというところもあるためです。

自称カーリースプランナーの管理人が、友人の木下君にカーリースの保険について説明した内容をまとめました。

管理人が調査しておすすめしたいのは、カーリース契約前に自動車保険を再度見直していただくことと、カーリースでは車両保険が大事だという点をぜひ確認していただくことです。


導入後に「そんなはずじゃなかった!」と後悔しないために
、ぜひこのページをご覧ください。

保険の種類を解説

保険の種類

自動車保険には、大きく分けて2種類あります。

☆自賠責保険
☆任意保険

では、その違いを見てみましょう。

自賠責保険について

自賠責保険とは、自動車の所有者に自動車賠償保険法で加入が義務付けられている保険です。

保障内容は

・死亡時:3,000万円
・後遺障害時:最高4,000万円
・障害:120万円

不幸にも事故の加害者になってしまったとき、自賠責保険の金額だけで被害者に十分な補償ができるでしょうか?

死亡・後遺症の高額賠償例を挙げてみます。


死亡・後遺症 高額賠償TOP3

出典:保険の窓口インズウェブhttps://www.insweb.co.jp/

高額賠償では、賠償金が3億円を超えるケースもあります。
ランキング30位まで見ても、個人で支払うのはとても難しい金額です。

交通事故民事裁判例に見る人身総損害(死亡・後遺症)高額ランキング30
https://www.insweb.co.jp/car/wp-content/uploads/sites/2/ranking30.pdf
出典:保険の窓口インズウェブhttps://www.insweb.co.jp/

このように、交通事故の賠償額は非常に高額になる場合があり、自賠責保険だけでは不十分なことが多いのです。

任意保険について

自賠責保険でカバーしきれない部分を補うのが任意保険です

任意保険にもさまざまな種類がありますが、ここでは代表的なものを挙げてみます。

対物賠償保険

クルマを運転中、他のクルマや物を壊してしまい損害を与えた場合に、その損害を賠償する責任を負ったとき支払われるのが対物賠償保険です。

他人の財産に損害を与えた場合のみ有効で、自分の財産に損害が出ても適用されません。

対人賠償保険

交通事故で他人にけがを負わせてしまったり、死亡させてしまったときに賠償金を支払う保険です。

交通事故の賠償金は高額になることが多く、自賠責保険だけでは足りません。
不足分は自己負担となり、個人では支払いが困難になるケースもあります。

そんなときのために、対人賠償保険が必要です。

無保険車損害保険

交通事故の被害者になったとき、加害者が任意保険に加入していない、あるいは補償額が不十分な場合に、不足している保険金を受け取れる保険です。

特徴として、補償額が不十分な場合だけでなく、当て逃げなどで相手が特定できないときや、加害者が飲酒運転などで相手の自動車保険が適用されない場合にも補償されることです。

車両保険

自分のクルマにかける保険です。交通事故・自損事故・いたずら・災害などでクルマの修理が必要になったときに保険金が支払われます。

車両保険の補償金額は、クルマの時価で計算されるのが一般的です。

カーリースで全損事故を起こした場合、契約解除とともに違約金が発生する可能性があります。

一般的な車両保険では、現在のクルマの価値に応じた金額しか補償されず、リース料金の残額までカバーしていない保険も多いため、車両保険に加入していてもカーリースの解約金や違約金をすべてまかなえないケースがある点に注意が必要です。

もし保険に入っていないクルマで事故を起こしたら

カーリースでは、税金や自賠責保険はリース会社が支払うため、その点は心配ありません。しかし、車検の更新案内が来ているのをうっかり忘れ、車検切れのクルマを道路で運行してしまうと、以下のような罰則規定があります。

罰則規定をみてみると

車検が切れているクルマを運送したとき

無車検運送の罰則規定

・反則点数 6点
・罰則 6か月以下の懲役または50万円以下の罰金

保険を契約していないクルマを運送したとき

無保険運送の罰則規定

・反則点数 6点
・罰則 1年以下の懲役または50万円以下の罰金

無車検でさらに無保険のクルマを運送した場合の罰則

違反点数は点数の高い違反のみが適用となり、「違反点数6点」です。

道路交通法施行令 別表第一 備考1-1
https://www.town.shibata.miyagi.jp/reiki_int/reiki_honbun/1810900004150411h.html

懲役や罰金などの刑事罰は刑法の扱いになります。

刑法では、懲役刑は「懲役期間の長いほうの1.5倍と2つの合計の短い方」で、罰金は「2つの金額の合計以下」と規定されており、2つ合わせると「1年6か月以下の懲役または80万円以下の罰金刑」になる可能性があります。

うっかり車検が切れたクルマを運行すると、大変な罰則を科されることがあります。
さらに、無車検・無保険の状態で事故を起こすと、より厳しい状況に陥ってしまうでしょう。

不運にもリース車で事故を起こしてしまったら

交通事故

事故を起こしてしまい、リース車両を壊してしまった場合はどうすればよいのでしょうか?

「少し傷がついてしまった場合」と「走行不能になるほど壊れてしまった場合」で分けて考えてみましょう。

クルマを運行することはできるが、キズが付いてしまった場合

リース代金の中には、修理費は含まれていません。

クルマにキズをつけてしまった場合は、リース満了時の返却までに修理し、原状復帰をする必要があります

クルマを運行することができず、リース車両を使用することができなくなった場合

この場合は、契約が解除となり、解約金と違約金を支払わなければいけません

具体的には、以下の金額が発生します。


注意

・残りの契約期間のリース料
・契約終了時の予想残存価格
・解約手数料

事故を起こしたときのために車両保険に加入していれば安心?

木下君
木下君
カーリースでも任意保険は別途必要なのはわかったけど、任意保険のオプションで車両保険に加入していれば大丈夫でしょうか?

木下君の「大丈夫でしょうか?」という問いは、リース車両で事故を起こして契約解除が必要なほどの損害を出したときに、車両保険ですべてまかなえるのか、という意味だと思われます。

そこで、車両保険について知っておきたい注意点を挙げてみましょう。

車両保険について知っておきたい重要ポイント

事故や災害でクルマが壊れた場合、修理費を補償してくれるのが車両保険ですが、加入していても注意が必要です。

ポイントは、補償の金額です。

カーリースで発生する解約金や違約金を車両保険でまかなえれば理想的ですが、現状ではまかなえないケースがあります。

車両保険は基本的にクルマの修理費を補償するものなので、リース解約時の予想残存価格や解約手数料は対象外となる場合が多いためです。

車両保険の解決方法はあるの?

カーリースでクルマを継続使用できないほどの大きな事故を起こしてしまうと、ただでさえ精神的負担が大きいところに、予想残存価格や解約手数料などの費用も請求される可能性があり、非常に辛い状況に陥ります。

これを避ける方法として、カーリース専用保険やカーリース車両費用特約が挙げられます。

カーリース専用保険はリース会社が用意している商品で、もしものときでもリース特有の費用を補償してくれる場合があり、また一般の任意保険でもリース特約を追加料金で付帯できるケースがあります。

ただし、すべての保険会社が取り扱っているわけではないため、現在ご加入中の保険にリース特約があるかどうか、一度確認することをおすすめします。

カーリースの保険についてまとめると

自賠責保険は、基本的にリース月額に含まれているため、別途用意する必要はありません。

任意保険は、加入しておいたほうが安心です。またリース会社によっては、クルマの引き渡しの際に任意保険の加入を証書で確認し、未加入の場合はクルマを引き渡さないところもあります。


不幸にも事故を起こしてしまった際に慌てずに済むよう、任意保険は十分吟味して選んでください

特に車両保険は、解約金・違約金などもカバーできるタイプをおすすめします。

木下君
木下君
リース月額とは別に任意保険をかけておいた方が安心できるってことですね。

木下君のために、おすすめの保険会社を3つ挙げてみます。

◆カーコンカーリース もろコミ
2.9

契約満了でクルマがもらえるカーリース
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●まとまった出費をおさえたい!
●月々の支払いをおさえたい!
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3.5

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田中いろは
いろは
木下君が現在契約している自動車保険にもカーリース特約があるかもしれないので、一度確認してみたらどうでしょう。
木下君
木下君
わかりました、確認してみます。

木下君は、保険のことについて少し理解が深まったようです。ただし、カーリースの「コミコミ」という言葉には何が含まれているか、しっかり確認しておく必要があります。

保険は自分を守るための役割もあり、特に車両保険はプラスして検討することをおすすめします。

カーリースの保険に注意!ポイントは車両保険
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