




カーリースのリース料金に違いがあるのは不思議ですよね。新車ならどこで購入しても大きな金額の差はないはずですが、実際にリースの見積金額を取ってみると月額支払いが異なり、支払総額にするとかなりの差が生じます。
ディーラーからの新車なら同じクルマなのに、金額に違いが出るのは不思議だと思いませんか?
どうしてこんなに差が出てくるのか疑問に思いますよね。自称カーリースプランナーの管理人のところにも、友人から「カーリースの料金がリース会社で違うのはなぜ?」と聞かれることがよくあります。
一度も車検を受けずに次々と新車に乗り換える人は少なく、平均して新車から8年ほど乗り続ける方が多いようです。そうなると、月々わずかな金額差でもトータルで見ると大きな差になってしまいます。
カーリースには短期から最長11年まで契約できるプランがあります。契約期間が長くなるほど月額費用は安くなる傾向にありますが、同じ契約年数でもリース会社によって金額が変わるのはなぜでしょうか? 知らないまま契約すると損をしてしまう可能性もあるのです。
リース会社ごとに料金が違う理由を理解すれば、初心者が押さえておくべきポイントも明確になります。どのように利用すれば失敗なくカーリースを使いこなせるのか、一緒に見ていきましょう。
ポイントは3つです。
2、契約満了後の違い
3、残価の設定が違う
カーリースの支払総額は大きな金額になるため、失敗しないためにはこの3つのポイントをしっかり押さえておく必要があります。まずは、この3つのポイントを理解してから見積り依頼に進めるように、以下で詳しく解説します。
リース会社ごとにメンテナンスサービスの内容が違う
クルマには欠かせないメンテナンス。メンテナンスが付帯するプランと付帯しないプランでは、月額料金に差が出るのは当然ですが、その内容によっても金額は大きく変わります。
メンテナンスのうち、法定点検は道路運送車両法で定期的に実施することが義務づけられています。実際、12か月点検はオーナー自身でも行えますが、点検項目が多く難しいのが現状です。罰則こそないものの、安全面を考慮すればプロに任せるのが望ましいでしょう。
道路運送車両法(定期点検整備)
第四十八条
自動車(小型特殊自動車を除く。)の使用者は、(中略)国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。
出典:電子政府の総合窓口
ただし、カーリースの月額料金には法定点検費用が含まれていないケースも多いので注意が必要です。カーリースで「メンテナンス」と呼ばれるのは、主にオイル交換やオイルエレメント交換、車検時の整備などを指します。
オイル交換やエレメント交換が標準プランに含まれる場合もあれば、別途オプションとして月額料金に上乗せするケースもあります。また、メンテナンスサービスを受けられる工場や店舗が限定されることもあるため、事前に確認しましょう。
標準でメンテナンスがついている
オイル交換やオイルエレメント交換など、代表的なメンテナンス項目が月額料金に含まれているリース会社も存在します。たとえば、オリックスカーリースでは、半年ごとのオイル交換と1年ごとのオイルエレメント交換がクーポンを利用して受けられます。提携工場も多いため、手間もかかりません。
ただし、クーポンを紛失すると再発行ができないなどのデメリットもあるため、管理には注意が必要です。とはいえ、日常的に必要なメンテナンス費用が月額料金に含まれているのは大きなメリットといえます。
メンテナンスがオプションで別料金の加算がある
メンテナンスを「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」のように複数プランから選べるケースもあります。たとえば「定額カルモくん」のメンテナンスプランは、オイル交換やエレメント交換に加え、ブレーキパッド交換費用やエアコンフィルター交換費用などがプランによって異なります。
軽自動車やコンパクトカーなど、車種が限定されているリース会社もあるため、希望のクルマが対象かどうかは必ず確認してください。
メンテナンスサービスの受けられる場所が違う
メンテナンスを受けられる場所も、リース会社によって違いがあります。特定の店舗のみでしか受けられない場合がある一方、「定額カルモくん」のように全国3万か所以上の提携先で受けられる場合もあります。外出先や出張先でも対応できるなど、利便性に差が出る点にも注目しましょう。
リース満了後にクルマをどうするのか
リース契約が終了した後、クルマをどう扱うかによっても月額料金に差が生じる場合があります。契約満了後の選択肢は、大きく分けて以下の3つです。
クルマを返却する
カーリースの基本は返却です。返却時にはクルマの査定が行われ、外装や内装に傷や汚れがあれば修理費用を請求される可能性があります。契約時に設定された走行距離をオーバーした場合は、過走行による追加費用がかかることもあるため、走行距離の管理に注意しましょう。
クルマをもらう
契約満了後にクルマが自分のものになるプランもあります。その場合、ローンのように最終的にクルマが手元に残るにもかかわらず、税金や自賠責保険、車検の手続きや支払いはリース会社が行ってくれるため、支払いが平準化しやすいメリットがあります。キレイに乗っていれば下取りや売却で利益が出る場合もあるでしょう。
クルマを買い取る
「オープンエンド方式」の契約なら、リース満了後にクルマを買い取ることも可能です。一方、「クローズドエンド方式」では返却が基本となり、買い取りができない契約形態がほとんどです。契約時にどちらの方式かをしっかり確認しておきましょう。
リース会社によって大きな違いは残価の設定金額
リース会社が設定する「残価」の考え方によって、月額料金は大きく変動します。一般的に残価を高く設定すると月々の支払いは安くなりますが、返却時の査定額が設定残価を下回ると差額を請求される可能性があります。
たとえば300万円のクルマを5年(60回)リースするとき、残価を150万円に設定すれば月々の負担は軽くなります。しかし返却時に査定額が100万円に落ちていれば、残価との50万円の差額を請求される可能性があります。一方、残価を100万円に設定しておけば月々の支払いはやや高くなりますが、返却時に追加費用が発生しにくいというメリットがあります。
残価設定には「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」があり、それぞれ返却時の扱いが違います。契約前にどちらを採用しているかは必ず確認しておきましょう。詳しくは関連記事も参考にしてください。
>>「カーリースのオープンエンド方式とクローズドエンド方式の違いはなに?」
カーリースで知っておかなければいけないこと カーリースの契約には「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」がある。 それは契約満了時の残価をいくらにするのかで、支払うリース料金が変わってくる。 ここまでで、わから[…]
リース会社によって月額料金の違いがあるのはこのため!
2、契約満了後の扱いが違う
3、リース会社の残価設定金額が違う
月額料金の違いを左右する主なポイントは、以上の3つです。まずはこれらを押さえたうえで、リース会社ごとの見積りを取り、比較検討するのがおすすめです。
以下のリース会社では無料見積りを取ることができるので、オプションの追加相談や他社との比較をしたうえで、最適なリース会社を見つけるとよいでしょう。
その後、オプションの追加相談をするのか他社からも見積りを取るのか、比較してから利用するリース会社を決定することをおすすめします。こちらにリース会社を比較した記事がありますので参考になさってください。